Highly Sensitive Child(とても感受性が強く、敏感な子ども HSC)

Highly Sensitive Child(とても感受性が強く、敏感な子ども HSC)とは、アメリカの心理学者、エレイン・Nアーロン氏が2002年に紹介したもので、5人に1人はいると言われています。
感覚や刺激、変化に敏感、人の気持ちに敏感で場の空気を読みすぎる。人に向けられた叱責でも自分に受けられたように感じてしまう。

繊細な子供たちは集団生活にしんどさを感じるため、いろんな音や匂いがして、多様な人たちの感情や機嫌に揺さぶられる学校がとても生きづらい場になります。
それがしんどいと自覚できて訴えても、「甘え」として切り捨てられる、「気にしなくていいよ」で済まされることも多いのです。

『ひといちばい敏感な子』
 エレイン・N・アーロン (著), 明橋大二 (翻訳)
HSCを理解するための本。『子育てハッピーアドバイス』でもおなじみ明橋先生が解説されています。

「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本 武田友紀
HSP(とても敏感な人)が自分のことを理解してもらい、「日常で気づきすぎて疲れてしまうこと」に具体的に対処する方法を教えてくれる本です。
「繊細さんに必要なのは「気にしない」という言葉ではなく、気づいたことにどう対処したらいいのかという具体的な方法」なのです。
休息が必要。本当につらい時には逃げてもいい。共感できる仲間を探すことが大切。
大人にも子どもにも共通することです。

でこぼこした発達の子どもたち

感覚の処理がうまくいかない(脳が消化不良を起こす)ことは、程度や頻度の差はあれ誰でも経験することです。 
プレッシャーや多忙さによってストレスを感じるのもそうでしょうし、人ごみの中で酔ってしまうのもそうでしょう。 
日常生活に支障をきたす、本人が困る、集団生活が困難といったレベルの「感覚統合障害」をもつ子どもには支援が必要となってきます。 
 のりを指につけたり、絵具を手に付けて絵を描く、砂遊びや粘土遊び、水遊びをいやがるといったことは子どもにはよくあることと思います。
こうした行動は、必ずしも心配しなければいけないわけではなく、成長して、神経系が刺激を受け入れられるようになれば、なくなってくることもあります。 

『でこぼこした発達の子どもたち』Carol Stock Kranowitz (著), 土田玲子 (監修), 高松綾子 (翻訳)は特に教育関係の現場の方には読んでおいていただきたいですね。 
不登校になる子の背景にも、一斉指示や過剰な感覚刺激がストレスになる、急な変化に対応できないといった「感覚統合障害」があるようです。 
支援を必要とするまではいかなくても、「うちの子はちょっと感覚が敏感だな(鈍感だな)」と思いあたる保護者の方も、読んでみるとすごく子育てが楽になると思います。 
 ここに書かれている遊び、子どもとのかかわりはどんなタイプの子どもに行ってもよいことです。

『そうだったのか! 発達障害の世界 (子どもの育ちを支えるヒント) 』石川道子 (著), 塚越小枝子 (編集) 
とてもやさしいまなざしでわかりやすく、発達障害の人達の特性や接し方について、ロングスパンで書かれています。
石川先生は厳しめに発達障害を診断し、早めに対応してあげるべき、という立場を取られています。 しかし、親の方がまず気づいて、努力してかなり働きかけないと支援までたどり着けませんし、そもそも教育、保育などの現場の方が無理解だったり、気づいても指摘しづらかったり、してもショックを与えないように遠回しに、段階を踏んでするので誤解を与えやすいというのが現状で、まだまだ難しいようです。
発達障害の子どもたちへの対処法は、全ての子どもにとっても有効なので、教育現場においてももっと理解が広まることを願っています。

ギフテッド

ギフテッド・チャイルドとは、知性、創造性、芸術性、リーダーシップ性、特定の学問、運動能力において、同年齢の子よりも極めて特異的な能力(上位10%に入る)を生まれ持っている子どものこと。 
極めて高い知性に、精神的年齢がついてこないことが多く(非同期的な成長)飛び級すればよいというものでもないようです。 
それ以前に、学校教育などでの課題を遂行することを退屈に思ってしまうため、知性が成績に反映されなかったり、扱いにくい問題児と評価されてしまうこともあるのです。 
日本の義務教育にはギフテッド教育や飛び級もなく、ギフテッドを理解している専門家もまだまだ少ないというのが現状です。 
集団生活が苦手な子は異才。その才能を学校や大人たちがつぶしてしまうことがあってはなりません。

枠からはみ出した子どもを、社会に適応させるために強制する場ではなく、枠からはみ出したまま、特化した才能をつぶさないで、いきいきと生きられる社会を作ろうというプロジェクト。

ギフテッドについて書かれた本を紹介します。 
 『ザ・ギフティッド』 14歳でカナダのトップ大学に合格した天才児の勉強法 大川 翔 扶桑社  
ギフテッド当事者によって書かれた本。 人を思いやることができて、コミュニケーション能力もあってすばらしいです。人柄にも好感がもてます。 
お母さまによる解説もありますが、別の本 『 9歳までに地頭を鍛える! 37の秘訣』 大川 栄美子 扶桑社でより詳しく知ることができます。 
お母さんの高い知性、(英語絵本読み聞かせのためにベビーシッターを雇う、いいと思った教材は大人買いできる、いろんなところにでかけられるなどといった)家庭の経済力があるため、「普通の家庭」とは言えないかもしれませんが、誰にでもできる秘訣が書かれているので参考になりますし、説得力があります。 
彼はカナダで、才能を伸ばすことができて本当によかったです。
幼少期にお母さんの声がかれるほど読み聞かせをせがんだとか、「これって絵本を読んだから賢くなったからというよりは、(知的好奇心の強い)ギフティッドだったから絵本を読んでもらいたかったのかな」と考えられるエピソードもあるので、無理なく取り入れたらよいと思います。  

ギフテッドについて学術的に、具体的な支援法が知りたい方は 『才能の見つけ方 天才の育て方』 石角 友愛 文藝春秋 
『ギフテッド 天才の育て方』 杉山登志郎・岡 南・小倉 正義  学研 がおすすめです。

今のところ公立の教育現場内においては、理解が進んでいるからと言って先取りはできないようですね。
特別支援教育についても、「算数や国語を支援級で、体育や音楽を交流級で」といった画一化した支援です。学習面が秀でていても不器用な子どもの場合は逆の方がよいこともあります。

学校コワイ(よつばもこさんの絵本)

自閉症スペクトラム、学習障害のお子さんから見た学校の世界。
学校では、主に耳からの情報で指示され、わからないことは周りを見て判断するよう当たり前のように要求されます。
連絡帳やノートを書くことも「見て」「一時的に内容を覚えて(頭の中の作業台に置いて)」「書き写す」という作業で、学習障害を持つ人には難しいことです。
小学校に入ってから学校に行きづらくなったのなら、単なる環境の変化のせいではないかもしれません。
視覚に訴えかける、具体的に指示する、といった発達障害の方に対するサポートは、全てのお子さんに、特に低学年の時には大変有効な方法です。 
先生にも知っていただきたいですし、学校の図書館などに備えてほしいですね。 
一般販売はしていません。購入方法はこちらから。

学校は行かなくてもいい 親子で読みたい「正しい不登校のやり方」

私は「昔の感受性」の記憶が、もちろんサンプルは自分だけなのですが、人より強く残っている方だと思います。
それが我が子なり、他の子どもに適用できるものではないことはわかっているのですが、大人にとって何でもないことでも子どもにとっては気になり、傷つき記憶に残ることなのだと肝に銘じて接しています。 「学校にいけない理由」を子どもさんが勇気を出して話してくれたら「なんだ、そんなこと?」と思わないでくださいね。

『学校は行かなくてもいい』は、無責任に不登校をすすめたり、親御さんの「子どもを学校に復帰させたい」という気持ちにつけこむ本ではありません。
「高校生で起業」だからといって稀有な成功例でもありません。
わかりやすく書かれていますので、お子さんに読んでいただきたいです。

個人的には学校に行かないことを選んでも、勉強はすべきと思います。
 「学校に行った人にこれは負けない」というものを身につけるべきだと考えています。
著者の小幡和輝さんも、大学に進学されています。
プロフィール

タイルカフェ

Author:タイルカフェ
タイルカフェは不登校の子どもをもつ明るく元気なセラピスト&アーティストのタイルさんとおさるカフェ@子連れ生活応援委員会のむっちゃんが学校に行きにくい子どもをもつ親の居場所を作ろう!と、2018年4月から始まりました。

現在、少しずつ仲間ができ、やりたい事が実現しています。

欲しいのは支援してあげる人ではなく、
「一緒に笑える仲間」です。

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